ウンチク / ZARDコピーバンド Brezza

はいっウンチクコーナーの時間がやって来ました❗

今回はZARDのアートディレクターを努めた鈴木謙一さんのお話からのウンチクをお伝えしますね❗

 

鈴木さんはZARDのアートディレクターによってデザイナーとして自分が育てられたと思い知らされましたと言ってます。通常デザイナーは素材の扱いも、写真の撮り方も構図も文字の置き方にこだわってしまいますが、ZARDを通してアーティスト自身の素材の魅力を最優先にデザインすること、あえて「デザインしないこと」を学んだと言うのです。

 

デビューシングルの「Good‐bye MY loneliness」のジャケット製作の時スタジオに入ると長戸プロデューサーから「このままの状態で撮影してくれ」と指示され、鈴木さんは戸惑ったそうです。

レコーディングの真っ最中で、歌詞カードや譜面や飲みかけの缶コーヒーがテーブルの上に煩雑に置かれていたので鈴木さんが方付けようとすると、長戸さんに止められたそうです。坂井さんは自前の服にスッピン、シャツの上にたまたまスタジオの雰囲気に合うと言うことで鈴木さんが貸した革ジャンを羽織っての撮影でした。

これは前回のブログにも書かせていただきましたよね😃

・・・とは言うもののプロのカメラマンは居ませんし、撮影が得意なカメラ好きのスタッフがシャッターを切ったそうです(笑)

 

そのリアルな写真がCDジャケットになったのです。これにより上記で述べてるようにアートディレクターとしての鈴木さんの認識は大きく変わったと言います。

 

ジャケット写真は、撮影スタジオで、きっちりメイクをして、スタイリストがついて撮影すると思い込んでたのですが「アーティストは女優ではない、リアリティーが大切」という長戸さんの言葉に教えられたそうです。

これがきっかけで30年近く経った今でも鈴木さんの基本的な考え方になってるそうです。

「それに、坂井さんはありのままの姿で十分に美しかったし、自然体でも顔立ちがくっきりとしてました。定番のデザインのジャケットや無地の白Tシャツでも絵になります、美しい女性に更に手を加えると、過剰になってしまう心配も有りました。」と語ってます。

 

ジャケット写真には入ってませんが、元の写真にはまだ10代だったデビュー当時の大黒摩季さんも写っていたそうです。この日のレコーディングのコーラスで参加していたのです。

いかに普段と変わらない状態で撮影されていたか分かるエピソードですね❗

その後もZARDは自然体であることが徹底されたそうです。

坂井さんは撮影されるのが苦手と言うか、レンズを向けられると緊張するタイプだったそうです。ですからプロのカメラマンが正面から狙って撮った写真よりも、スタッフが何気なく撮った素顔の方が魅力的で、「オフショットの女王」だったそうです。

 

坂井さんの写真は、ちょっとした仕草に憂いがあって、はかなさや切なさが感じられるそうです。当時はデジタルカメラの時代ではなかったので、スタジオで撮影したスナップ写真は一枚残らずサービスサイズでプリンとして長戸プロデューサーがチェックしてセレクトしてたそうです。

このように「負けないで」もそうですし、数多くのジャケット写真はスタッフが撮影したものを使用したそうです。

 

【素顔の坂井泉水さんは】

オフの坂井さんは、著名人特有のオーラを見事に消してたそうです。三人姉弟の長女の坂井さんはめんどうみがいい゛綺麗なお姉さん゛という雰囲気で、バレンタインデーにはチョコを配ったりとスタッフ達にもよく気を配り、意外に男前な一面もあったそうです。

 

ロンドンでの撮影終わりにスタッフみんなでカラオケに行ったそうですが、その時も「〇〇さんは〇〇歌ってみて」「君は〇〇」とテキパキと仕切っていたそうです❗

坂井さんは結局歌わなかったそうですが・・

撮影現場でトラブルが起こったとき、見かねた坂井さんが「私が責任者と話そうか」と言い出して、もちろんそんなことはさせられないのでスタッフが慌てて「いやいや」と止めたそうです(笑)

・・・しかしレコーディングスタジオでは雰囲気がガラリと変わったそうです。

ものすごい集中力で音楽と向き合っていましたが、ロケ先の食事の席や休憩時間は、恋愛の話が好きな聞き上手の女性だったそうです。

自分の事はほとんど話さずに、スタッフみんなの恋バナを根掘り葉掘り訊いてたそうです(笑)

坂井さんはオンとオフのギャップが大きい方だったようですね❗

 

アルバム「OH MY LOVE」の中に「Top Secret」という曲が有りますが、主人公の女性が一緒に暮らす彼氏のためにシチューを作って待っていると言うストーリーを歌っていますが、当時新婚の男性スタッフが、帰宅が遅くなる事を妻に電話で伝えたところ、今夜はシチューだったのに、としかられたエピソードを歌詞にしたそうです。

つい打ち明けた実話が楽曲になっていた事をそのスタッフは驚いていたそうです。

 

ずっとZARDのアートワークを手掛けてきた鈴木さんに坂井さんのイメージを色に例えると「ブルー」だと言います。

ちょっとパープルがかったブルー。

まさしく「ZARD BLEND ~SUN &STONE~」のジャケットのカラーだそうです。

初めて坂井泉水さんに会った時の透明感のあるイメージです❗・・・・

 

ウンチクコーナー❗Brezzaでした✋