アートディレクターの鈴木さんのお話をしましたが、他のエピソードもお伝えしますね❗
前回のブログで坂井泉水さんのジャケット写真はメイクもほとんどせず(目鼻立ちがはっきりしてるため、作り込むとどんどんキリッとした派手な感じになるため)自然体で撮影しましたが、坂井泉水さん自身がZARDのイメージはこうだと言うのをある程度府に落ちた頃、納得した頃から、本人が実際に自分で買ってくる衣装も、こう見せたいと言うのが明確になってきたので、坂井さんの考えがジャケット写真に入ってきたと言います。
ただ「don't you see」の撮影はニューヨークのスタッフが撮影したので、現地のファッション・シーンで活躍中のクリエーターを使って撮影した、かなりチャレンジなビジュアルもありましたので、長戸さんが「ZARDのイメージに合わない」と言うことでNGになって当時は使われなかったのですが、結局、亡くなった後で長戸さんが厳選したモノを出していくようになったそうです。
ZARDのロケは、あまりロケハンが必要でないそうです❗
ロケに行って色んなシチュエーションを撮って、それが後で楽曲の映像になっていくという曲が後付けだそうです。ただ、海外ロケの映像だけだとリップ(シンク=歌に口を合わせる)を撮って無いので、リップは日本で撮って一曲にしていくらしいです。
ただ日本青年館の映像「揺れる想い」「負けないで」は別でだそうです。
ZARDはある時期からミュージックビデオを作っていなく、そうすると、ライブもないし、歌ってる映像が何もないので、歌ってる映像を撮ろうと言うことになったそうです。
それで93年11月に一日に十数曲撮ったそうです。
だんだん撮影を重ねていくと、坂井さん自身もプレイバックを見たり、自分なりにこうした方が良いとか、撮れ方を気にするようになったようです。
でも実は本人は撮られるのが凄く苦手でした(笑)
写真で目線がカメラに来てないことがイメージワークになっていますが、実は目線が来ている写真に良い写真が無いだけらしいです(笑)
゛はい撮りますよ゛ってカメラを向けて撮ったら、良くないらしく(笑)、自然じゃないらしいです。
唯一デザインしているのが「もう探さない」のジャケットだそうです。
いわゆるアートワークしてあって、写真もカメラ目線です。
映像に関してもテーマは写真と同様、リアリティと本人の自然さですので、そのために誰か相手を前にして、普通に話しているところを離れた場所から撮ったりしたそうです、そうすると目線が無くて、こういった映像やジャケットになっていくそうです。
・・・と言うより坂井さんの内面的なことで、作る作らないではなく、撮られてると思ってるのと、思ってないことの違い・・・
だからレコーディングスタジオで実際の作業中を撮ったり、ニューヨークの「don't you see」も現場のノリだったそうです。
構図を決めてというより、このゴミ箱の上に乗っちゃえば? 信号機にぶら下がっちゃえば? みたいにふざけているうちに本人が意識しない状況で撮影してしまったそうです。
アルバム「OH MY Love」の映像はテレビ朝日のミュージックステーションのチームと作られたそうです。
テレビ局のセットでテレビ局のカメラクルーで撮るというかなり予算をかけた撮影で、当時のテレビ朝日の一番大きいスタジオを2つ押さえて、1曲毎に交互に撮影したそうです。
映像の迫力で言うと「永遠」をリリースする夏に、リップ映像は無いですが、砂漠で本当にラジカセを持って歌っていたらしいです。
ロスのロケではスケール感を出して撮ってみようと言うことになって、実際にハリウッドの映画クルーに参加してもらい、あれも事前にカット割りして、ここで車が走ってきてとかじゃなく、いかに彼女が撮られてる事を意識しない形で映像や写真に残す事が出来るかだったそうです。
ですから車で追走して運転してるところをずっと撮ってるだけでした。
結果的にそこからジャケットや映像を作っているそうです。
本当に自然を徹底してましたね❗
写真を撮るときすぐにカメラ目線になる私はいかがなものでしょうか(笑)
まだまだ続きますよ、ウンチクコーナー
Brezzaでした✋